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本当の縮尺でつくる太陽系模型

うそをつかない太陽系模型

大きさにも距離にも、同じ縮尺をひとつだけ。誇張モードも、ふくらませた惑星もありません。使える広さを入力してください。何が収まり、何が見えないままなのかを、正直にお答えします。

点は惑星の位置を示すだけのものです。この縮尺では、小さすぎて見えません。
1 m100 m10 km
模型のいちばん外側の天体
縮尺
模型の全長
太陽
天体
模型での大きさ大きさ
太陽から距離
だいたい
太陽
グレープフルーツ
水星
砂粒
金星
ケシの実
地球
ケシの実
砂粒
あなたの空間の外へ

太陽系は、収まった最後の天体で終わりではありません。同じ縮尺なら、残りはここにあります。

いちばん近い恒星です。この縮尺では、歩いて行けるどんな道より遠くにあります。それでもその円は、模型のどの惑星よりも大きいのです。

光がはう
パーマリンク: /?len=10&outer=earth表示は丸めた値です。計算は完全な精度で行っています。

実寸で印刷する

A4 · US Letter · CC BY 4.0
模型用のシート

天体ごとに 1 枚、物理的に正しい大きさで。あわせて歩数つきの組み立て手順、一覧のシート、そしてプロキシマ・ケンタウリで締めくくるカード。ブラウザの印刷ではなく、ミリメートルの値を明示した PDF として作成します。ブラウザ印刷は、黙ってページを縮めてしまうからです。

検証用の線

どのシートにも、ミリ目盛りのついた 100 mm の線があります。長さが違えば、プリンターが拡大縮小しています。100 %(「実際のサイズ」)に設定して印刷し直してください。この確認を省くと、正確に見えて正確でない紙ができあがります。

100 mm、定規で測ってください

そのほとんどは、何もない

内側の四惑星は、全行程の最初の五パーセントに収まります。その先はほとんど何もありません。そして教室のポスターが黙って消してしまうのは、まさにこの性質です。

木星
土星
天王星
内側の四惑星すべて
太陽海王星

数値の出どころ

うそをつかない模型は、その数値の正直さまでしか正直になれません。このページの値は JPL Horizons(NASA/JPL)のもので、公開されていて検証でき、どの値も引用元の生の行をそのまま持っています。その値をどう扱ったかは、脚注ではなくこの文章の隣に書いてあります。どの直径を使い、どの距離を使い、なぜプロキシマ・ケンタウリが欠かせないのか。

一次資料:NASA/JPL の JPL Horizons
出典JPL Horizons(NASA/JPL)、2026-08-11 取得。パブリックドメイン。どの値も、引用元の生の行をリポジトリに残しています。
直径赤道直径ではなく、体積平均直径。 赤道の値は木星と土星の扁平を強調しますが、その差はどのみち模型では表せません。
距離つねに軌道長半径。 再現できます。
精度表示は丸め、計算は完全。 模型の直径を小数5桁で示すのは見せかけの精度です。プリンターも紙も、そこまで正確ではありません。
いちばん近い恒星プロキシマ・ケンタウリ:4.2465 光年、直径 ≈ 214,000 km(0.154 R☉)。

先生方へ

教えるのは模型であって、文章ではありません。授業の前に決めておくこと、そして模型の正直さが終わるところ。

01

模型A・教室、地球まで 8 m

部屋のなかでは地球までしか届きません。太陽は直径 7 cm の球、地球は 8 m 先の 0.7 mm の粒です。火星はすでに 12 m 先、ドアの向こうになります。この模型は地球で終わり、その終わり方こそが要点です。示せるのは大きさの違い、示せないのは外側の惑星系です。

02

模型B・校庭、海王星まで 100 m

外に出れば海王星まで届き、そこでは「何もないこと」が授業になります。太陽の位置に印をつけ、向こうの端を海王星と決め、地球はここだと思う場所に各自が目印を置きます。そして歩いてみる。地球は 100 m のうち 3.3 m の地点にあり、内側の四惑星は最初の 5 m に収まります。この模型の代償は、0.28 mm の地球が小さすぎて示せないことです。

03

教科書が逆のことを教えてしまう理由

紙に印刷された太陽系は、ページに端があるという理由だけで、たいてい百倍以上に押し縮められています。誤解は知識の欠落ではなく、絵がそう見せているだけです。教科書のページを、歩いてつくった模型の横に置いてみてください。その差が自分で教えてくれます。

04

この模型が正直でなくなるところ

これは一直線上の瞬間写真です。惑星が一列に並ぶことはなく、軌道は楕円で、太陽と海王星を本当の縮尺で同時に見られる部屋は存在しません。それを口に出すことも授業のうちです。限界が語られない模型は、次の誤った絵を教えてしまいます。

05

準備は 10 分

シートを印刷したら、100 mm の線を定規で測ってください。プリンターは黙って倍率を変えます。狂った印刷は、この取り組みの意味を静かに台無しにします。巻尺を持っていくか、歩幅(約 0.75 m)で数えましょう。目印用にチョークかテープも。必要なのはそれだけです。

06

記憶に残る数

100 m の模型では、いちばん近い恒星は 893 km 先です。どんな校庭よりも、どんな都市よりも遠い。このページのほかはすべて図解にすぎません。この一つの数こそが、模型に意味を与えます。

実感するために

これほど大きな数は、もう何も語ってくれません。ここでの比較は、その数を日常の尺度に戻します。

17.8 日

旅客機で月まで

旅客機が巡航速度(900 km/h)で飛べば、月までの 384,400 km に、途中着陸なしでも 2 週間半ほどかかります。光は同じ距離を 1.3 秒で渡ります。

19 年

旅客機で太陽まで

太陽までの 149,598,261 km は、飛び続けても 20 年近くになります。車(100 km/h)なら 171 年。

380,020 km

月までのすきまに、全惑星が収まる

ほかの七つの惑星を数珠のように並べると、直径の合計は 380,020 km。地球と月のあいだは 384,400 km あります。全部が収まり、まだ 4,380 km 余ります。

767 m

速すぎて見えない ISS

宇宙空間にいて、ISS がすぐそばを通り過ぎたとしても、あなたには見えません。単純に速すぎるのです。時速 27,605 km で、まばたきのあいだに 767 メートル進み、全長は 14 ミリ秒で目の前を過ぎ去ります。目が追える速さではありません。それでも地上からは見えます。そこでは 408 km 先にあり、遠いものはゆっくり動いて見えるからです。

出典:国際宇宙ステーション

11 %

ロケットが上に飛ばない理由

宇宙に出ること自体は簡単なほうです。高度 408 km まで持ち上げるのに要るエネルギーは、全体のわずか 11 %。残りの 89 % は速さに使われます。だからロケットは真上へ昇らず、傾いて地球に沿って加速し、時速 27,605 km に達します。そこでようやく落ちて戻らなくなり、地球のわきを落ち続けるようになります。

50 : 50

ぶつからない衝突

天の川銀河とアンドロメダ銀河は互いに近づいています。実際に出会うかどうかは2025年以降、未決の問題です。ハッブルとガイアのデータからは、今後100億年でおよそ五分五分、かつて言われた40億〜50億年後にかぎればわずか2パーセントしかありません。そして仮に起きても、恒星どうしがぶつかることはほとんどありません。あいだの空間があまりに広く、二つの銀河は触れることなく互いをすり抜けます。

出典:Andromeda–Milky Way collision

223 ×

一滴の水と、地球じゅうの砂

水一滴(0.05 ml)のなかには、およそ 1.7 × 10²¹ 個の分子があります。地球じゅうの砂粒は、砂浜と砂漠を合わせて 7.5 × 10¹⁸ 粒と見積もられています。つまりこの一滴には、地球上の砂粒すべてのおよそ 223 倍の数の分子が入っていることになります。観測可能な宇宙の恒星は 10²² 個から 10²⁴ 個と推定されます。水 30 ml、大さじ 2 杯ほどのなかには、観測可能な宇宙の恒星より多くの分子が入っているのです。

100.5億

土星をのみこむ星

赤色超巨星 Stephenson 2-18 は、いまのところ知られているかぎり最大の恒星です。半径は太陽の 2,158 倍、つまり 15.03億 km と見積もられています。もし太陽の位置に置けば、その表面は土星の軌道(14.27億 km)の外側に来ます。なかには太陽が約 100.5億 個入り、その太陽のなかには地球が130万個入ります。

出典:Stephenson 2-18

3,898億 km

太陽系より大きな穴

クエーサー TON 618 には、知られているかぎり最も重い部類のブラックホールがあります。どれほど重いかには議論があり、古い見積もりは太陽質量の 660億 倍、より新しいものは約 400億 倍とします。そこから、事象の地平面の直径は 2,363億 km から 3,898億 km。太陽から冥王星までの距離の 66 倍にあたります。私たちの惑星系はまるごと、その縁に触れることさえなく消えてしまいます。

出典:TON 618

所要時間はわざと素朴に計算しています。距離 ÷ 巡航速度、まっすぐ、休みなし、軌道力学もなし。ミッション計画ではなく、日常感覚のものさしです。